第三回講座 「つなぐ」 講師/f/style(五十嵐恵美+星野若菜)
終了いたしました。当日の様子はこちらからご覧いただけます。
第三回講座 「つなぐ」 開講のお知らせ
第三回目講座のテーマは「つなぐ」。
講師は、F/styleの五十嵐恵美さん、星野若菜さんです。
2001年に東北芸術工科大学卒業後、
同年新潟市にてデザイン事務所「エフスタイル」を開設されたお二人。
新潟の地場産業を中心として、"製造以外で、商品が流通するまでに必要なことすべて"に携わり、
デザイン提案から販路の開拓までを一貫して行っておられます。
伝統産業と「今」をつなぎ、これまでに生み出されてきた商品は、暮らしにそっと寄り添い、
長く使い愛し続けたくなるものばかりです。
新潟にあるオフィス・ショールームを訪ねると、
隅々まで調和が行き届いた美しい空間に、すっと背筋が伸びる思いがします。
それは、2001年の開設当時より変わらず、「本当に大事にすべきもの」を真摯に見つめ続けるお二人の、
お仕事に対する姿勢そのものでした。
今回はそんなF/styleのお二人をお招きします。
講座のテーマは「つなぐ」。
それは、F/styleに講座をお願いしたいと思った時に、すっと自然に浮かんだ言葉です。
「つなぐ」を、どんな形で、どのように伝えていただけるのか。
どうすれば、それが「これからの暮らし」につながる学びになるのか。
F/styleは、つなぐ役割を意識して仕事をしているのではありません。
仕事を続けていく中で、自然な流れでつながりが生まれ、結果的につなぐ立場に立っていた、
というのが正直なところだと、お二人は話されます。
「つなぐ」とは、先に立って意識するものではなく、
人やもの、対象になるものを大切に思う心から、
結果的に後ろから付いてきてくれるようなものなのかもしれません。
F/styleが大切にしているのは、そのものが、
どんな人たちと生み出し、その後どんなふうに使われ、
それぞれの人にどんな記憶として残っていってくれるのか、ということ。
今回の講座では、機能性やコンセプトだけではない、
目には見えないけれど、確かに深いところにしっかりと響いていく部分を、
正直な気持ちで見つめ直し、
ものを生み出していくこと・ものを買うこと・・・「ものと暮らすこと」について、
改めて考えられる機会になればと思います。
二日間にわたり、下記内容にて開催いたします。
(内容は、多少変更になることがございますが、ご了承くださいませ。)
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日時:7月31日(日)・8月1日(月)
定員:各日15名
会場:[鹿の舟] 繭/囀
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※2日間を通して、取り組んでいただきたい講座です。
講座1・2・3を全受講していただくことをおすすめいたしますが、各日のご予約も承ります。
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7月31日(日)
10:00→12:30
講座1「F/styleのものづくり」
・作り手のスライドショーを交えながら、商品が生まれるまでの仕事の流れをご紹介
・奈良の作り手とのトークセッション
(トークゲスト/sonihouse 鶴林万平さん)
13:30→16:00
講座2「記憶に残るもの・ことについて」
― 「ものと暮らす」を共に考えるワークショップ―
長く愛用していて、なくなっては困るもの、ものはなくなってしまったけれど記憶に残っているもの、
自作のもの(もの以外に料理・場などでも)、それぞれのエピソードを事前にシート(※)にご記入
いただき、当日そのシートを持ち寄りながら、これからの「作る・買う・使う」を共に考えていきます。
(シートと合わせて、愛用しているものの現物や写真等がありましたら当日ご持参下さい)