和裁ワークショップ「訶梨勒(かりろく)づくり」 開催しました
お正月やお茶席の室礼、玄関や室内の飾りやお守りとして使われる
「訶梨勒(かりろく)」を一日のワークショップで完成しました。
古来、厄除けや薬として重宝された訶梨勒の実や薬効のあるお香を
お守りのように袋に入れて飾ったのが、この風習の始まりとされています。
講師の吉住美波さん(「御仕立処 波衣庵」代表和裁士 )が
希少な訶梨勒の実や、ふさわしい西陣織の生地、
色彩豊かな紐をご用意くださいました。
訶梨勒(かりろく)とは何かについてお話しを伺った後、
お好きな生地と紐を選び、袋を縫い作る作業から始めました。
その後、お好みのお香の調合と、
陰陽五行説に基づいた色彩の紐を組み結ぶ作業を経て
訶梨勒の実を包んだ香袋と飾り紐から成る、それぞれのかりろくが
完成しました。
迎える年の安全、無病息災を願いながら、
ご自身の手で、つくった訶梨勒のお正月飾りは格別です。
今年最後の和裁ワークショップとなりましたが
今回も、日本の伝統文化や慣習の奥深い魅力を感じながら
それぞれの工程を学ぶ豊かな時間をいただきました。
最後になりましたが、
ご参加くださった皆さま、吉住美波さん、誠にありがとうございました。