梅雨入り前の良い天気に恵まれた6月下旬、
［鹿の舟］で4回目の梅干し教室を開催いたしました。




講師は、奈良・学園前にお店を構える「八百屋ろ」の高橋秀夫さん。

今年は、十津川村で育った「小城梅」をご用意いただきました。
ところどころ黒い斑点がありますが、味には影響はなく、
これは無農薬で安全な梅の実も証でもあります。

また、梅の産地である十津川村の魅力についての話も踏まえ、
民俗学にも精通しておられる高橋さんではの、面白い話にどんどん引き込まれていきます。

［鹿の舟］の梅干し教室では、ただ仕込んだものを食すのではなく、
その食材の背景にあるものを知り、生産者やその土地のことも知ってほしいと思っています。

梅や十津川村にまつわる話を聞いた後は、作業に取り掛かります。
まずは、ヘタを取り除いていきます。




一つずつ、美味し梅干しになるように、思いを込めて作業を進めます。
こつこつと地道な作業ですが、皆さまで一緒に行うと、同じ行程でもより楽しく感じます。

また、作業の合間にも梅にまつわる話は続きます。

ヘタを取り除いたら、いよいよ容器に仕込みます。




初めて梅干しを漬ける方も多く、塩の使い方などを丁寧に教えてもらいながら進めます。
容器に梅の実が詰まっていくと、心まで満たされていくような、幸せな気持ちに包まれます。




作業が終わると、一服をしながら改めて質問を受け付けます。

また、会場の読書室の隣では、八百屋ろ青空市を開催しており、
旬の野菜や海の幸・豆類が種類も豊富に並びます。





梅仕事から、初夏を感じるひと時となりました。
ご参加いただいた皆さま、有難うございました。