奈良市東部地域の手仕事「竹細工」 開催いたしました
先週の土曜日、朝から田植えと東部マルシェで賑わう[鹿の舟]。
皆さまの賑やかな笑い声に包まれていた午前中の田植えが終わると、
[鹿の舟]には、ふっと穏やかな時間が流れ始めました。
午後の涼やかな風が吹き込む中、
読書室では、「奈良市東部マルシェ」の関連企画第二弾として、
竹細工でかごを作る教室を開催いたしました。
講師である、奈良市東部の田原にお住いの上畑さんは、
先代より竹細工を学ばれ、竹を刈り、細く割き・・・と、
すべての工程をお一人でされています。
まずは、皆さまで顔を合わせ、上畑さんに、地元の方ならではの視点で
田原の魅力を説明いただきます。
田原地区のことを知り、いよいよ作業に入ります。
少人数での開催となるため、皆で一つ一つの工程を順番に進めていきます。
穏やかに接してくださる先生のお人柄に触れながら、
皆さま和やかに、時に真剣に竹を編み進めていきます。
次第に、隣同士で作業の確認をし合うことで、参加者同士の交流も生まれます。
お互いに話は弾み、和気あいあいとした雰囲気に包まれます。
また、上畑さんがきれいな編み目になるように調整します。
あまり見慣れない形の道具に、上畑さんは、
先代より引き継いで大切に使っていると話してくれました。
編み進めた竹をカゴの形へと、立体に起こす瞬間は少し難しく、
勝手を掴むのに苦労している方もいましたが、
形が見えてくると、また楽しくなります。
シンプルな竹のかごを仕上げるまでの様々な工程を知ることで、
技に触れ、また、今まで使っていた竹製品も、
もっと大切にします、といった感想も飛び交いました。
初めての方ばかりの為、最後の仕上げは一人ずつ上畑さんの手ほどきを受け、
完成させていきます。
一人ずつ完成していくと、他の皆さまも自分のことのように
嬉しそうに喜んでくださいました。
これから先、日々使い込むことで、竹の色も次第に変化し、
皆さまの生活により馴染んでいくことと思います。
ご参加いただいた皆さま、有難うございました。