奈良の茶がゆ教室 開催いたしました
2月の連休初日、[鹿の舟]では4回目となる茶がゆ教室を開催いたしました。
毎年、初めて茶がゆ作りを学ばれる参加者ばかりで、その度に、
多くの方が、茶がゆへ興味を抱いておられることを知ります。
講師には、幼いころから茶がゆに親しんでこられた、飯田むつみさんをお招きしました。
飯田さんから、おふくろの味、家庭での思い出を伺うことで、
今では思い出の味となっている方も多い茶がゆが、
日常的に食べられてきたことを思い出させてくれ、
郷土料理として地域に根付いていたことを改めて感じます。
[鹿の舟]の茶がゆ作りは、茶葉を入れる袋「ちゃんぶくろ」作りから始まります。
飯田さんこだわりの、茶葉がこぼれないように一工夫された「ちゃんぶくろ」。
裁縫に慣れている方も、久しぶりに針を触る方も、
ご自分のペースに合わせて少しずつ完成させていきます。
「ちゃんぶくろ」が完成したら、会場を和室に移し、いよいよ茶がゆの作り方を学びます。
「ちゃんぶくろ」にほうじ粉を入れ、朝から浸けておいたお米を火に掛けます。
飯田さんが実際に使い込み、ほうじ茶色に染まったちゃんぶくろが、
気持ち良さそうに浮かんでいます。
出来上がりまでの様子を眺めながら、皆さま思い思いにメモを取り、
飯田さんが語って下さる話に耳を傾けます。
出来上がった茶がゆは、飯田さんが1人ずつによそって下さり、席について皆さまで頂きます。
優しい味わいの茶がゆが身体をほっこりと温めてくれます。
付け合わせは、奈良の食材を中心に用意し、奈良の魅力を舌で味わっていただきました。
身体が喜ぶ味に、皆さま自然とお変わりにも手が伸びます。
食事の後は、二月堂修二会にまつわる和菓子をご用意いたしました。
茶がゆの後に、和菓子の優しい甘さがすっと染み入ります。
最後に、質問や感想を共有し合い、教室は終了となりました。
今年参加された皆さまの「ちゃんぶくろ」が、
これから、きれいなほうじ茶色に染まりゆくのが楽しみです。
ご参加いただいた皆さま、有難うございました。