茶の湯の学校第2回「お茶の話と新茶おひろめのお茶会」 開催いたしました
秋晴れの11月24日(土)、健一自然農園 代表 伊川健一さんを講師にお迎えし、
「お茶の話」(午前の部)と「新作抹茶おひろめのお茶会」(午後の部)
を開催いたしました。
午後のお茶会は、奈良の品種「やまとみどり」で初めてつくられた、
伊川さんの新作抹茶おひろめ会としておこなわれました。
「お茶の話」では、伊川さんが茶畑で朝摘み取られたばかりの
お茶の木の枝と触れ合いながら、お茶という植物について学び、
伊川さんとお茶畑の出会い、お茶を通じた大切な人々との出会い、
大和高原の中でも地域によって異なる土壌・風土を生かした
お茶づくりについてお話を伺いました。
また、伊川さんの煎茶・和紅茶・三年番茶を、
それぞれのお茶の美味しい淹れ方を実演とともに教わり、
色や香りを楽しみながら、じっくりと味わっていただきました。
各々のお茶に合わせた奈良のお菓子3種も、ともに楽しんでいただきました。
会場にはそれぞれのお茶のやわらかい香りが漂い、くつろいだ雰囲気の中、
参加者の方も自由に質問をされながら、会は進みました。
1時間の休憩をはさんで、午後のお茶会は13時からと15時からの2回
開催いたしました。
こちらで毎月開催のお茶稽古「奈良で茶の湯を愉しむ会」講師、
武者小路千家 正教授 鳥井妙招さんが、
お客様をお迎えする亭主をつとめて下さいました。
会場は晩秋のお茶室に模様替えされ、鳥井妙招さんの美しいお点前を拝見しながら、
炭火のいこった炉を囲み、季節のお菓子やお茶を召し上がっていただきました。
お茶席が初めてという参加者も多く、最初は不安に感じた方もおられましたが、
気さくな先生から丁寧な手ほどきをうけ、楽しい会話の尽きない、
なごやかなお茶席となりました。
お茶文化発祥の地と言われる大和の地と、お茶の出会いは1200年前。
空海が薬として持ち帰った茶の種を植えたのが、始まりと言われています。
当時のように、あめつちと共にお茶を育み、
人々を健やかにした「薬」としてのお茶を原点として大切にしたい
とおっしゃる伊川さん。
奈良はそういった原点・源流を大切にし、たちかえるのにふさわしい場所だ
とおっしゃったのが、印象的でした。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。