わら細工 亀作り 開催いたしました
昨晩から降り続いていた雨が早朝に止み、午後のうららかな陽気の中、
読書室では、「奈良市東部マルシェ」の関連企画として、
わらを編み、亀を作る教室を開催いたしました。
小学生・中学生から大人の方まで、幅広い世代の方にご参加いただき、
講師には、奈良市東部地域の田原地区にお住いの「藁工房 巽」より、
巽 康容さんにお越しいただきました。
巽さんが事前に下準備をして、きれいに整えられたわらの束を配りながら、
稲わらへのこだわり等々、わら細工にまつわる様々な話をしてくれます。
今回用意していただいたもち米の稲わらは、わら細工のために巽さんが
田原で毎年育てておられ、もち米のわらは細工に向いていると言います。
わらを叩いて柔らかくしたら、いよいよ編み始めます。
まずは、亀作りの最初の関門、甲羅の部分を編み込んでいきます。
編み込む要領を掴むのが難しく、お子さまは保護者の力を借り、
何度もやり直しながら、少しずつ形に仕上げていきます。
甲羅部分の編み込みが完成したら、余った部分のわらを切り、
丸みを持たせることで、亀の形がなんとなく見え始めてきました。
この編み込みを軸にして、わらの縄を輪にして組み合わせ、尾の部分に穂を取り付けます。
講師の皆さんに、合間合間に進み具合や締め方などを確認してもらい、
時には手伝ってもらいながら、ようやく亀の完成です。
皆さまの並べてみると、大きさなどのちょっとした違いから、皆さまの個性が光ります。
また、参加者の皆さまには、今回学んだことを活かしていただき、
家でも亀作りができるよう、余ったわらをお持ち帰りいただきました。
こうして、無事にわら細工が終わったあとは、
庭に出て、「たつみ茶園」の巽さんご夫婦による青空茶話会の始まりです。
当初は、館内で行う予定でしたが、西日が心地良い清々しい気候となったこともあり、
急遽、場所を変更して庭で開催をさせていただきました。
お子さまには冷茶、大人の方には温かいほうじ茶、と、
ご用意するお茶を参加者に合わせて提供していただきます。
今まで集中していた分、ほっとしたのか、最初は静かに、じっくりとお茶を味わっていましたが、
次第に、今回の教室の感想や、お茶の質問なども飛び交い、賑やかな時間となりました。
ご参加いただいた皆さま、どうも有難うございました。