お月見茶会 開催いたしました
10月26日(金)の夜、お月見お茶会を開催いたしました。
今回は秋の野の草花を周辺に配した水盤を窓の近くに置き、
そこに映るお月さまを愛でるという趣向がこらされました。
すでに平安時代には貴族の間で、池や杯に映る月を見ながら、
歌や音楽を愉しむ、月見の宴が、しばしば催されていたそうです。
当日は、残念ながら夜から雨が降り出し、満月の翌日のお月さまを
拝見することは叶いませんでしたが、和ろうそくや行灯の心地良い灯りに
囲まれたお茶席で、お月様のやわらかい光を愛でている時のような、
心静かな和みのひとときを過ごしました。
また受講生の皆さんは「中置(なかおき)」の薄茶点前を披露されました。
「中置」とは、秋が深まり、寒さを感じる日もある10月になされるお点前です。
炭の火をお客様に少し近づけるために、風炉(ふろ)を点前畳の真ん中に配し、
水指(みずさし)も風炉とお客様の間ではなく、反対側に置き、
お客様から遠ざけるようにします。
昨年の同じ時期、お盆点前をされていた皆さんが、今年は風炉点前を
披露されている姿に、成長とお稽古の積み重ねの大切さを感じました。
ご参加頂いた皆さまありがとうございました。
また次回のお茶会でお目にかかるのを楽しみにしています。