刺し子の時間 開催いたしました
秋晴れが清々しい10月21日(日)、繭では2回目の開催となる
「刺し子の時間」を開催いたしました。
蚊帳生地から生まれた、奈良を代表する「白雪ふきん」に、
講師の岩橋さんが事前に草木染めをして色付いた糸で、絵柄を描きます。
会場である読書室には、白い蚊帳で包まれた閲覧室があり、
蚊帳が生み出す柔らかい空間の中で、開催させていただきました。
まずは、刺し子の歴史を学びます。
青森のこぎん刺しをはじめ、全国で生まれた刺し子のことを知り、
それぞれの特徴を比較することで、その土地の地域性、人柄までもが垣間見えます。
また、奈良で開催をさせていただくにあたり、岩橋さんから、
奈良と刺し子の関係性について、歴史的な背景を踏まえて話をしてくれました。
奈良で生まれた蚊帳のふきんに、奈良との関係も深い刺し子を施す。
繭で刺し子の魅力を伝えることの意味を伝えていただきました。
刺し子について学んだあとは、絵柄を決めていきます。
先生が持参してくれた見本のふきんの数々や、図案集を見ながら、
好きな絵柄を確定し、先生お手製の型を使いながら、ふきんに絵柄を描きます。
図案を描き終わったら、いよいよ刺し子を施します。
ちくちくと針を動かす間、皆さま集中され、会場は良い静けさに包まれます。
大人の方に交じって、午後の部では、小学生や、最年少の4歳のお子さまの参加もありました。
どのお子さまも、お母さんに助けてもらいながら、大人顔負けなほどに集中し、最後まで臨んでおられました。
最後には、高畑にある「空気ケーキ」が「白雪ふきん」と一緒に作ったサブレを、
大和茶とともにいただき、感想を分かち合います。
集中力からふわっと解放されたためか、
サブレの味わいに皆さまから笑顔がこぼれます。
また、当日までの期間限定で、「白雪ふきんまつり」と題して、白雪ふきん商品の販売も行い、
多くの方に買い物をお楽しみいただきました。
ご参加いただいた皆さま、有難うございました。