梅干し教室 開催いたしました
朝の曇り空から一転、晴れ間が見られた梅雨の合間に、
[鹿の舟]では3回目となる梅干し教室を開催いたしました。
講師は、[鹿の舟]で青空市を開催している「八百屋ろ」の高橋秀夫さん。
今年も、梅の実は西吉野の萩本さんが育てた「うちだ」を使用し、
伊豆大島の自然塩「海の精」と一緒に梅を漬けていきます。
会場に足を踏み入れると、梅の甘酸っぱい香りがふわっと広がり、
皆さま自然と笑顔がこぼれます。
まずはヘタ取り。
楊枝を用いてひとつずつ取り除いていきます。
梅を一つずつ手に取り、美味しくなるようにと
思いを込めて、作業に臨まれます。
今年の梅は大きさもちょうど良く、手になじみます。
高橋さんからは、一昨年開催した梅干し教室の話に遡る場面もありました。
申年に採れる梅の実は大振りだと言われているのですが、
何故そう言われるようになったのか等、歴史的な話も飛び交います。
作業の合間に、高橋さんから萩本さんの梅にかけるこだわりや、
作る時のコツなどを伝えてもらいます。
ヘタを取り除いた梅の実を洗います。
水に濡れると、より鮮やかに、艶やかになる梅の実。
洗った梅の実は一つずつ水気を拭き取ります。
赤紫蘇や「もみしそ」を入れるタイミングなども教わり、
皆さま、自分の思い描く仕上がりを想像されます。
初めて梅干しを漬ける方も多く、質問も多く飛び交うなか、
高橋さんが一つずつ丁寧に答えていきます。
容器を消毒し、いよいよ梅の実と塩を詰めていきます。
作業が終わった後は、一服をしながら改めて質問の時間を設けます。
また、民俗学に詳しい高橋さんより、奈良の梅の歴史として、
月ヶ瀬の梅から作られる発色剤「烏梅」の話も飛び出しました。
また、会場の読書室の隣では、八百屋ろ青空市を開催いたしました。
夏野菜や梅の実と並んで、ひと際目につくのが、今年初採れの「すもも」。
甘い香りときれいな色に目を奪われます。
今年の梅干し教室は、朝に発生した地震の影響により、
やむなく参加を断念された方もおられた中での開催となりました。
大変な状況のなかで、ご参加くださった皆さま、有難うございました。
今回不参加となった皆さま、被害に遭われた皆さまのご状況はいかがでしょうか。
お見舞いと、一刻も早く復興をお祈り申し上げます。