奈良の注連縄つくり 開催いたしました
年の瀬、お正月の神様「年神様」を家にお招きするための「注連縄」。
[鹿の舟]で3回目の開催となる「奈良の注連縄つくり」を行いました。
昨年や一昨年の教室に参加された方と初めての方、
自己紹介を交えながらお互いを知り、緊張をほぐしていきます。
奈良の注連縄つくりでは、[鹿の舟]で秋に収穫した藁(わら)と、
朝摘みの金柑を使い、良い新年を願って作ります。
用意された藁を選り分け、足を使い、藁を綯う(なう)。
慣れない動作も多く、順番に手ほどきを受けながら、一つずつ進めていきます。
となり同士で確認しながら作業は進み、
少しずつ形になっていくと、次第に会話も増えていきます。
注連縄の基本の形が仕上がると、吉田型に折り上げた紙垂(しで)を取り付けます。
好みの大きさの裏白を取り付け、笑門の札を中央に配置します。
一つずつ手書きで書かれた「笑門」の文字と、留めるための麻の紐。
用意された植物や道具の意味を聞きながら、思い思いの注連縄に仕上げていきます。
金柑も、黄色く色付いたものと青々としたもの、
大きさや葉の付き方で表情がぐんと変わります。
最後に、取り付け用の引っ掛けを作れば完成です。
完成した後は、参加者同士で見比べたり、感想を述べあいます。
また、作業の合間に堀之内さんが話してくださった、
注連縄にまつわる文化や歴史の話はどれも興味深く、
日本人が大切にしてきた縁起や習わしを、改めて思い起こしてくれました。
ご参加いただいた皆さま、有難うございました。