ならまちの氏神として、日頃より皆さまに親しまれている「御霊神社」。

今年、毎年10月に執り行っている神社例大祭の
宵宮と渡御式が中止となりましたが、
このような機会だからこそ、
かつて渡御で用いられていた祭具をはじめ、
現役の衣装や祭具の展示も含めた、
今年だけの特別な展示を、現在開催中です。


［鹿の舟］のある井上町は、古くより御霊神社の氏子町として
さまざまな関わりを持っていました。

井上町の町中年代記という町の記録のなかに、
文化８年(1811)の御霊社の屋根葺替の際に土砂を運ぶ
「砂持ち」を行ったとうい記録が残っています。

当時の砂持ちは、お揃いの衣装を着て氏子中を回る賑やかなもので、
井上町でも竹花町の南の能登川から砂を持って、
百姓に仮装して御霊神社まで運んだとあります。

このように、［鹿の舟］とも縁の深い、御霊神社にまつわる展示です。


本会場と、同じく氏子町内にある「奈良町にぎわいの家」、
そして「御霊神社」境内でも特別展をしております。

氏子町を巡りながら、今年だけの特別な展示をお楽しみください。