「きびがら細工」展 開催いたします。
栃木県鹿沼(かぬま)地方の郷土玩具「きびがら細工」
素朴でどこかほのぼのとした様子に心和みます。
「きび」とは、ほうきもろこし、ほうき草のこと。
一年生草木で、成長すると1.5メートルほどの高さになり、
穂先の実のついた部分は箒(ほうき)をつくるのに用いられています。
水はけのよい鹿沼の土が、ほうき草の栽培に適しており、
それを材料として、江戸時代天保の頃には箒づくりが盛んになり
鹿沼地方は、かつて全国一の箒の産地として名をはせたこともありました。
箒に使うことができない残った「きび」と箒を編む高度な技術を使って、
ひとつひとつ手作業でつくられているのが「きびがら細工」です。
今回は、日本で唯一のきびがら細工職人 増形早苗さんによる十二支の作品や
箒の展示販売と「きびがら細工十二支」を創案した、早苗さんの祖父で、
先代の箒職人 青木行雄さんの作品を展示いたします。
この機会に、ぜひ「きびがら細工」とその手仕事の魅力に触れにお越しください。
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日程/2019年12月16日(月)→ 2020年1月13日(月・祝)
時間/9:00 → 17:00(会期中無休)
場所/[鹿の舟]繭 展示室
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きびがら工房 増形早苗さんプロフィール
伝統工芸士 栃木県鹿沼(かぬま)市在住
先代で祖父の青木行雄さんの跡を継ぎ、3代目房主として
鹿沼箒ときびがら細工の技を後世につなぐべく日々制作活動に励んでおられます。
また、その素材を育む豊かな土地を守るために、ほうき草を栽培する
土壌にこだわり、有機肥料で無農薬栽培した
鹿沼産のほうき草のみをご自身の制作に使っておられます。
http://kibigarawork.jp/