龍鎮(りゅうちん)神社
季節はどんどんと進み、気づけば6月。
梅雨が明ければ今年もまた日差しのまぶしい夏がやってきます。
今回はこれからの季節におすすめしたい龍鎮神社をご紹介します。
「龍神が鎮まる場所」と云われる龍鎮神社は、宇陀市室生区
深谷龍鎮渓谷にひっそりと佇み、水をつかさどる雨乞いの龍神
「高龗神」(たかおかみのかみ)が祀られています。
神社へは公道脇の入口から上り坂になりますが、それほど距離もないため
普段あまり歩き慣れていない方にも無理のない道のりです。
入口から一歩森に入ると世界が一変、深い緑に囲まれます。
脇には小川が流れていて、水の流れる音が心地よく耳を撫でます。
市街地では暑く感じたこの日でも、空気は少しひんやりとしていて
心地よい水の音とともに涼しさを感じながら歩くことが出来ました。
その昔この辺りは火山だったこともあり、 遊歩道には切り立った岩壁が
連なり、脇には苔むした岩がごろごろと転がっています。
時折、木々の間から差し込む光。その幻想的な風景に目を奪われます。
入口から数分、神社の鳥居があり、下へと続く石段を進むと
龍鎮の滝の滝壺と本殿が見えてきます。
本殿は川を挟んで向こう側にあり、川手前に拝殿があるので
参拝者はこちらから参拝します。
すぐ川上にある龍鎮の滝から淵に注ぎ込まれる水は透明度が高く
心が洗われるような景観です。
滝壺の水の色は光の入り方によってエメラルドグリーンに輝く時があり
その時を写真に収めようと訪れる参拝者もあります。
季節や時間、天候によって様々な景観が楽しめる龍鎮神社。
何度でも訪れたくなる場所です。
森から出ると太陽が輝き、青空を見ていると気持ちも晴れやかに
澄みきったように感じられました。
暑い夏にひとときの癒しを求めて、皆様もぜひお出かけください。