鹿の舟のいま

桃尾(もものお)の滝

奈良町から車で30分ほどのところに、

古くから地域の暮らしと密接に関わりのある、清涼な滝があると聞き訪ねてみました。

天理市に入ってからは、なら歴史芸術文化村の前を通り、

大国見山のふもとまで車を走らせます。

古くから「布留の滝」と呼ばれた行場であり、

古今和歌集では後嵯峨天皇が歌に詠んだのだとか。

「やまとの水」にも選ばれた清澄な水が落ちる、落差23mの滝からは
凛とした、清々しい風を運んできてくれます。

また、滝壺の横には鎌倉時代中期の秀作とされる不動三尊磨崖仏が

彫られていて、神聖な気持ちにさせられます。

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明治時代、廃仏毀釈により廃寺になるまでは

桃尾山蓮華王院龍福寺という広大な敷地をもつ密教寺院の

境内地だったと伝わります。

滝からは、龍福寺跡を経て大国見山への登山道が続いていて、

道中、たくさんの梵字や石仏が並び

古来からの人の行き来がうかがい知れます。

大国見山の登山道IMG20220827154823.jpg


登山道にある石仏IMG20220827155020.jpg

登山道の途中には、龍福寺跡大親寺があります。

龍福寺跡大親寺IMG20220827160514.jpg

春は新緑、夏は納涼、秋は紅葉と四季折々の姿が楽しめます。

一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

龍福寺跡大親寺境内にてIMG20220827161033.jpg

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