かまど修繕の様子
[鹿の舟]竈では、店の主役ともいえる「かまど」の修繕工事が行われました。
かまどを作られた宇陀市の左官職人さんによる
3日間の修繕作業の様子をご紹介いたします。
1日目は、かまど表面を削る作業が行われました。
手作業で表面の土が剥がされます。
全て剥がされた後に、新しい土が塗られる工程です。
メンテナンスも行われ、煙突の煤(すす)を落として綺麗に、
また、かまどの釜つばと焚口部分も修繕されました。
屋根の上に昇り、煙突の中の煤を落とした後に、
かまどの炭を掃き出す扉から煤を出しています。
2層の土を剥がした状態
2日目は、かまど表面に新しい土を塗る作業が行われました。
土は2層になっており、ベースの黄色い土を塗った上に、
表面の黒い土を塗っています。
成形したあと、磨きごてで磨き上げる作業を行います。
3日目には、蜜蝋を塗る作業が行われ、修繕が完了です。
蜜蝋が塗られ、かまどの表面は黒色から飴色に変化し、光沢が出ました。
Before
After
修繕工事を終えたかまどは、
凹凸なく滑らかで美しく、ピカピカと輝いて見えます。
昔は「おくどさん」とも呼ばれていた「かまど」
[鹿の舟]竈では日々、
この「かまど」に吉野檜の薪をくべ、火吹き棒を使って火力を調整し、
昔ながらの方法で丁寧にごはんを炊いています。
かまどの土、薪の木で燃え上がった火、
自然の恵みがいっぱいの竈炊きのごはんを、
ぜひお召し上がりにお越しください。