夏の終わりのマルシェとお茶会
眩い陽ざしが印象的な、好天に恵まれた8月25日(土)、
奈良市東部地域の新鮮な野菜や加工品を集めたマルシェを開催いたしました。
自然豊かな奈良市東部地域から生まれた食品は、どれも体にやさしい美味しさです。
今回のマルシェでは、みずみずしい夏野菜、特に都祁のトマトが大好評でした。
終日、汗が滴るほどの暑さとなり、冷たい野菜ジュースがお客さまの喉を潤し、
やさしい味の、かきもちも皆さまにとても人気でした。
他にも、たくさん、地域の味わい深いものが揃いました。
今回、特別に出店してくれた月ヶ瀬の「たつみ茶園」さん。
大和茶の風味豊かな水出し茶・氷出し茶が、火照った体をすーっと冷ましてくれます。
また当日、「観光案内所 繭」の2階では、「夏をたのしむ浴衣茶会」を開催、
ご参加された方々も、マルシェに涼やかな浴衣姿でお立ち寄りくださいました。
[鹿の舟]での夏のお茶会は、「奈良で茶の湯を愉しむ会」の通年のお茶稽古
が2年目に入り、今年で2回目の開催となりました。
外気の暑さをふっと忘れさせる、目にも涼やかな室礼の中で
お茶稽古に励んできた生徒の皆さまが、お点前を披露しました。
今回のお茶会に合わせた季節の和菓子「着せ綿」は、
来る9月9日の「重陽(ちょうよう)の節供」にちなんだ、
菊の花の上に白くやわらかい綿がのっている様を表現した繊細なお菓子です。
古来「重陽の節供」では、前夜に菊の花を真綿で覆って、夜露と香りを移しとり、
翌朝、その綿で体や顔を拭う風習がありました。
菊の薬効により、長寿や健康が得られると信じられていたのです。
「着せ綿」は、夏のおわり、秋のはじまりを一足早く感じさせ、
参加者の皆さんの目も心も楽しませてくれました。
また、「奈良で茶の湯を愉しむ会」では、来月9月22日(土)に、
茶の湯の学校「茶 ‐大和の 風 土 水 と-」の講座を予定しています。
(※こちらの講座は延期となりました。開催日程等概要は、決まり次第お知らせいたします。)
茶の湯や日本人にとって欠かせない「茶」については、もちろん、
茶の湯の世界とその根底にあるおもてなしの心にも親しんでいただける、
奥深い内容となっております。
「奈良市東部マルシェ」にお立ち寄りいただいた皆さま、
「夏をたのしむ浴衣茶会」に参加された皆さま、有難うございました。