和文様
日本で昔から親しまれてきた伝統文様。
着物の柄や組子などで、日本の文様を見かける機会も
あるのではないでしょうか。
正六角形を基礎にした「麻葉」。
麻の葉の形に似ていることから名づけられたこの文様は、
邪気を祓う力があるとされ、魔除けの意味も持っています。
また、麻が丈夫でまっすぐに伸び、育ちも早いことから、
子供の健やかな成長を願い、赤ちゃんの産着の柄として
用いる風習もあったようです。
同じ大きさの円の重なりで生みだされる「七宝繋ぎ」。
円(縁)のつながりが無限に広がることから、
円満、調和の吉祥文様とされています。
1つの円を「七宝」と言います。
仏教ではで「七宝」は、7つの宝物を示す言葉とされています。
仏典によって種類に違いはありますが、
金、銀、瑠璃、玻瓈(はり)、珊瑚、硨磲(しゃこ)、碼碯(めのう)
の宝物のことを指すようです。
七宝の中心に花を描く「花七宝」、
重なる円弧の部分に小さな円を重ねた「星七宝」、
など、七宝にも多くのデザインがあります。
他にも、和文様には縁起のある文様がたくさんありますが、
「観光案内所 繭」では、「麻葉」と「七宝」の
2種類の柄のコースターを販売しています。
吉野杉で作られたコースターは、
木目が一つ一つ異なり、温かい雰囲気があります。
文様から、日本人が大切にしてきた美意識が感じられます。