奈良町からくりおもちゃ館
[鹿の舟]から歩いて10分。
奈良町の陰陽町に「奈良町からくりおもちゃ館」はあります。
町家を利用したおもちゃの展示体験施設で、
昔ながらの日本のおもちゃに実際に触れて遊ぶことができます。
建物である旧松矢家住宅は、
古くは江戸時代創業と伝えられる鰻料理を供する、
料理旅館の離れとして明治23年に建てられました。
昭和40年まで営業を続けていたその店構えはとても大きく、
広大な敷地を所有していたことが知られています。
奈良町の町家の様式の感じられる母屋の造りが、
訪れる人々を温かく迎えてくれます。
おもちゃが庶民の間に広まるのは江戸時代中期頃からと言われ、
江戸時代後期には多くのからくりおもちゃが生み出されました。
こちらには、復元したおもちゃをはじめ、
昔懐かしいおもちゃが数多く所蔵されています。
木や竹、和紙などの自然素材を用いて作られたおもちゃに、
当時の人々の知恵や工夫が詰まっています。
その仕組みを実際に手に取って考えてみたり、
遊ぶことで昔の子供たちの生活を垣間見たりと、
おもちゃを通して楽しい時間が広がります。
2ヶ月に1回程度、季節に合わせたおもちゃに
展示替えをしておられ、
7月を迎え、ちょうどおもちゃが入れ替わったばかりでした。
足を運ぶたびに出会えるおもちゃが異なるのも、
訪れる楽しみの一つです。
子供たちが夏休みを迎える頃には、
その期間に合わせて、おもちゃも用意されるそうです。
また、母屋から眺める庭の風景も美しく、
庭を楽しみにこちらに訪れるのも、楽しみ方の一つです。
昔懐かしいからくりおもちゃは、大人から子どもまで、
さらに海外の方にもお楽しみいただけます。
7月を迎え、陽ざしの強い夏が始まります。
熱中症にはお気を付けて、奈良町巡りをお楽しみください。