半白きゅうり
梅雨晴れが続いた数日前から一変、
最近は雨の日が続きます。
雨水をたっぷり浴びた草木はみずみずしく、
雨上がりに陽ざしを浴びた様は、より美しく感じます。
[鹿の舟]の畑では、恵みの雨が降り注ぐ中、
野菜がすくすくと育っています。
こちらは「半白きゅうり」。
半分が白く、もう半分が淡い緑色をしています。
果皮が薄めで固く粘質で噛みごたえがあるため、
古くから漬物用に栽培されていました。
半白きゅうりは、昭和30年代までは、
奈良県の各地で栽培されていました。
しかし、生食用の歯切れがよく味の良い、
緑色のきゅうりが出回ると、半白きゅうりは
あまり見かけなくなりました。
しかし、近年では奈良県が「大和野菜」で
こだわり野菜に認定したことや、
生食にも適する半白きゅうりが生産されはじめたことで、
再び脚光をあびています。
きゅうりは、ほとんどが水分で構成されています。
栄養面ではあまり期待はできないといわれていますが、
不足しがちな水分を補い熱を冷ます効果や、
体の老廃物を排出する効果もあり、
東洋医学では、体のだるさやむくみを
解消してくれるといわれていました。
田植えのころには「水分をおろす」と言われ
食べられていたようです。
[鹿の舟]では、他にも夏野菜を育てています。
[鹿の舟]にお越しの際は、畑の風景や野菜の恵みを
目で楽しまれてはいかがでしょうか。