月乃音 中国茶稽古記録 2月
於studio noix
2025年初稽古

「2025年お稽古が開講いたします
四季の光が降り注ぐ穏やかな茶室には
水のあたたまる湯気と水音、小さな茶道具と清潔な茶葉
本年は茶の味わいについて、香りについて、基本を改定しながら
お茶の内部の物質的構造や味覚嗅覚の化学的反応に触れながら
丁寧に楽しく、尽きることのない中国茶の学びに迫って参ります
初めての方も久しぶりの方も是非ご参加をお待ちしております」
月乃音 渡邊乃月

台灣高雄山茶

「六大分類」茶の製法による6色の茶/国際標準化機構（ISO）
緑/紅/黄/白/青/黒　その他/再加工
台灣橙茶
※2024年8月第7番目のカテゴリーの茶「橙」が発表される

茶の審査
高雄六亀野放喬木茶6種を審査。
6種類の茶葉はすべて高雄六亀の豊かな自然の中で生育したもの。
審査では同じ環境で育つ茶葉を比べることが基本。
六亀は喬木型の樹木が生育し、様々なカテゴリーの茶が生まれる貴重な環境です。
（※雲南省に多い喬木型の樹木が六亀に育つことが大変希少）


葉の形状、色、香りなど、冷静にその状態を確認し、
「製茶工程」と照らし合わせながら判断します。
今までに学んだ茶葉を思い返し、一気に集中力を高める時間。
感覚にたよらず、事実に基づいた審査を行い、
あらためて茶の成り立ちに向き合います。


台灣高尾六亀喬木 緑茶
口の中に広がるねばりやとろみは野放茶独特の特徴。
発酵の香りは甘く花の香りのよう。
高尾の野放茶は風味が大変力強いため、
最適な温度で茶が持つ旨味を引き出します。


あつあつの餡の包子をほおばるわくわくもまたお茶の楽しみ。
宝石のように艶やかなオレンジ色は柑橘ピール。
旬の果物が彩鮮やかに目にも嬉しい点心です。


台灣高尾六亀喬木 橙茶
独自の実生種を守り、製茶技術の向上を目的とした
第7番目のカテゴリー「橙茶」。
爽やかな果実のような香り、長く続く余韻を楽しむことができます。


野放喬木 烏龍茶
口に入れた瞬間に濃厚な風味が感じられる烏龍茶。
山深く壮大な環境に育つ茶木は力強い生命力を持ち、
その味わいを体感できるお茶です。


シャリシャリとした歯ごたえとスパイスの香り、甘酸っぱい李の蜜煮。
しっかりとした甘みと烏龍茶の渋みがぴったりです。

身体と心を鎮め、集中し乃月先生の中国茶に向き合う稽古時間。
清々しく美しい景色に惹き付けられます。
次回4月22日開講です。