月乃音 中国茶稽古 1月開講
月乃音 中国茶稽古記録 1月
於studio noix
台灣高雄山茶 酸柑茶と橙茶
台灣苗栗産銅鑼客家菊花
ビタミンやミネラルが豊富な菊の花は眼精疲労や頭痛に
効果がある菊花茶。もともと台灣栗苗で客家(はっか)族が薬として
丹精込めて育てたもの。白黄菊は濃厚な甘い香りが特徴。
明るい黄の水色が軽やかな気分をもたらしてくれます。
※客家族/広東省、福建省に暮らし移民として
台湾の中心部「苗栗」へ渡る。茶樹を育て守り、
客家語など希少な伝統や文化の伝承を重視し
生活される人々
酸柑茶
客家族発祥の酸柑茶。冬から春にかけ、果肉をすべて取り出した
「虎頭柑橘」の中に野放山茶を果汁とともに混ぜ合わせます。
(「乾燥や烘焙→夜露にあてる→虎頭柑橘を蒸す」工程を9回繰り返す)
柑橘の甘み、発酵の香ばしさが華やかな味わい。
飲み進めるうちに酸味に代わり旨味が際立ち、
ほんのりとほろ苦さが感じられます。
酸柑茶は雲南省、広東省など地域により、柑橘や茶葉の種類が異なり
10年、20年、30年と時間の経過とともに実の中の茶葉が熟成し育つお茶。
新品種「バラ色のピーナッツ」と乾菓子とともに
台灣橙茶
2024年8月台灣では、第7番目のカテゴリーの茶「橙」が発表されました。
台灣高雄六亀茶山岳地区では、豊かな自然環境の中で
野生茶や野放茶がたくましく育ちます。
独自の実生種を守り、製茶技術を向上することを目的とした第7番目の「橙茶」。
「橙茶」はまさにその水色より名付けられた茶です。
青み、甘み、酸味の絶妙なバランス。
豊かな土壌に育つ野放茶は力強い風味の中に、
繊細な香りを放ち、長い余韻を楽しむことができます。
干菓子/パパイヤ、サンザシ、黒豆、青梅、蓮の実
昨年3月、乃月先生ご自身が作られた酸柑茶。
四季を経た酸柑茶は、これからゆっくりと時間を重ね、
風味を増し育ちます。
まるで宝物のよう、と愛でる先生の目の前に広がる六亀の風景。
茶を育てる客家の人々に想いを馳せ、旅をたどる稽古時間です。
次回2月18日開講