月乃音 中国茶稽古5月開講
月乃音 中国茶稽古記録 5月
於studio noix
中国大陸安徽省
安徽省桐城市は大別山脈の南東麓に位置し、
大河長江の豊かな自然を背景に茶の栽培に適した環境が広がる。
「桐城小花茶」はその名が表現する通り
花のような芳しい香りが特徴。
桐城小花 2024年春摘み
安徽省安慶市桐城黄甲鎮
品種/舒早
有機栽培
小花のように甘く高い「桐城小花茶」
丁寧に摘まれた一針二葉は銀芯、若芽の緑の
グラデーションが美しく
柔らかく伸びた葉に清々しい新茶の香りがただよう
口の中に広がる茶の風味は
時間が経つごとに、よりふくよかに
透明に近い水色にはうっすらと緑色が重なる
乾菓子とともに
祁門毛峰
安徽省池洲市
(貴池茶廠/1950年設立中国国家工業建築遺産)
2024年早春/海抜500m
櫧葉種
有機栽培
2024年中春/海抜800m
櫧葉種
有機栽培
「貴池茶廠」は安徽省で最も古い茶工場
世界に誇る祁門紅茶が作られている
松の木の香りが漂い「生きた建築遺産」と呼ばれる
優れた技術者が在籍し、
後世まで伝わる茶の技術が人の手で守られ
受け継がれている
ほのかな酸味、新茶の初々しい風味、
花のように柔らかな香り
奥行きのある祁門紅茶と粽の組み合わせ
長江の色とりどりの石は、まさにその肥沃な土壌を表し
健やかな茶の木が育つことを意味する
乃月先生の旅の記憶、長江の石に触れ、
遠くはなれたその土地と茶を囲む人々に思いはせる旅
次回6月18日開講予定